ElementInternals.type - カスタム組み込み要素
Web Components
今回はElementInternals.typeを紹介します。
ElementInternals.typeとは #
ElementInternals.typeは、以前紹介したElementInternalsにtypeプロパティを生やし、そのtypeが持つ動作をカスタム要素に追加できるようにするものです。
explainer #
explainerはこちらです。
そもそも組み込みカスタム要素の主なモチベーションとしては、<button>のtype="submit"やtype="reset"、popovertargetなどの新しい機能、<label>のfor属性など、HTML要素特有の動作をカスタム要素でも使いたいというものでした。
そこで、前回のカスタム属性でも提案されていたように、特定のHTML要素を拡張する形ではなく、ElementInterenalsにカスタム要素に後から動作を付け加える形のAPIが提案されました。それがElementInternals.typeです。
ElementInternals.typeに以下のような値を指定すると、カスタム要素にそれらの動作を追加できるようになります。
button:<button type="button">のような動作。例えばdisabledやpopoptarget、commandforなどsubmit:<button type="submit">のような動作reset:<button type="reset">のような動作label:<label>のような動作。例えば<input>との紐づけなど
具体的には以下のようなコードになります。
class CustomButton extends HTMLElement {
static formAssociated = true;
constructor() {
super();
this.internals_ = this.attachInternals();
this.internals_.type = "button";
}
}
customElements.define("custom-button", CustomButton);
これで、以下のようにしてカスタム要素でpopovertarget属性が利用可能になります。ちなみに、動作が加わるだけで見た目は変化しません。
<custom-button popovertarget="my-popover">Open popover</custom-button>
<div id="my-popover" popover>This is popover content.</div>
より細かく機能を分けて、追加たい機能だけを追加して組み合わせられるようにする案もありましたが、組み合わせによって矛盾が発生するおそれや、popovertargetは追加するけどdisabledやtabindexを追加しないボタンなどが作成可能になり、UXやアクセシビリティ上の問題が発生する可能性があります。よって、submitやbuttonのような単位で提供されることになりました。
OpenUIでは全体的に賛成が得られていました。 https://github.com/openui/open-ui/issues/1088
また、今年の6月にはChromiumでIntent to Prototypeとなり、いくつかの機能は最新のChrome CanaryでExperimental Web Platform featuresのフラグつきで動作を確認することができます。
https://groups.google.com/a/chromium.org/g/blink-dev/c/6srW418CDgs/m/HWEB0fS5AQAJ https://chromestatus.com/feature/5111079237320704?gate=5098147896098816 https://issues.chromium.org/issues/422947646
確認はこのコメントに貼られているJSFiddleで確認することができます(Chrome Canary 143時点)。 https://github.com/openui/open-ui/issues/1291#issuecomment-3357785110
しかし、現在はElementInternals.typeよりも有力な案が現れ、上のコメントにも書かれているように、ElementInternals.typeが置き換えられる予定です。