アウトロダクション

Accessibility Supported


目次
  1. 簡単まとめ
  2. 次の一歩
  3. 終わりに

こんにちは、mehm8128です。 ついに最終日なので、まとめていきます。

簡単まとめ #

本シリーズでは、前半でASの基礎知識や現状を説明し、今からでもASのために貢献していける方法の紹介をしていきました。そして、後半は現在W3Cなどで議論・検討されているアイディアたちを紹介し、ASの未来を考えていきました。

一般的なWebアクセシビリティの技術記事では、アクセシビリティの基礎やマークアップやコントラスト比の話、WCAGの話などは紹介されることが多いです。しかし、今回のシリーズのようなASやW3C側の議論のような、よりWeb標準的な部分にフォーカスしている記事は現状あまりないという印象です。そもそもASという概念を今回知った人も多かったかもしれません。 僕がアクセシビリティに入門した『Webアプリケーションアクセシビリティ』のような技術書や、色んな方々の登壇、技術記事、プロダクト開発における活動などを通して、開発者の方々のWebアクセシビリティへの意識は着実に高まってきているように感じます。 開発者の意識向上はもちろん必要ですが、それはブラウザやスクリーンリーダーなどが正しく実装されており、仕様を守って実装すればアクセシブルにできるという前提があります。現実にはそうではない部分がたくさんあり、それらを改善するために現在進行系でいくつかのプロジェクトが動いているということを本シリーズを通して知ってもらえたと思います。

本シリーズで紹介したプロジェクトに携わっている主要なメンバーだけでは、実際のプロダクトを作る上で生じるASの問題を把握しきれるわけではありません。プロダクトを作る側として活動している開発者のフィードバックが必要です。今後ブラウザやスクリーンリーダーなどで挙動の差異が発覚し、それによってアクセシブルなプロダクトを作ることへの不都合が発生したら、4日目の記事を参考にして適切な場所へフィードバックしてくれる開発者が増えれば良いなと思っています。

もし不明点が生じたり、ASに関するフィードバック方法が分からないなどあれば、XやBlueskyなどでお気軽にお問い合わせください。 なおWAICのAS情報についてのお問い合わせは、WAICのお問い合わせ窓口でも受け付けています。

次の一歩 #

いきなりフィードバックとかそのレベルの貢献をするのは…という方々でも、以下のような次の一歩であれば比較的低いハードルで始められると思います。

  • 「仕様通りに実装しても必ずしもアクセシブルなわけではない」ということを意識し、サポート対象の環境できちんと動作確認するようにする
  • ASテスト体験会に参加してみる(例年通りであれば次は年明けの予定です)
  • 技術的な部分は他の人に任せるということで、関連OSSにスポンサーしてみる
  • 今回のシリーズに出てきたWCAG3のDiscussionや、ACD、ARIA-ATなどのリポジトリをwatchして、動向を追ってみる

3つ目に関しては、5日目の記事を読んでくださった方が早速ACD Projectにスポンサーを始めてみたという報告があり、嬉しかったです。

是非、自分にできる次の一歩を考えてみてください。

終わりに #

12月に開催される24 Accessibilityというアクセシビリティのアドベントカレンダーに、英語でASについての記事を投稿させていただくことが決まっています(執筆済み)。 そちらで今回のシリーズと似たような内容でのASの紹介と、プラスでいくつか今回書ききれていない話題を執筆しているので、興味のある方はそちらも併せてご覧ください。公開されたらまたXやBlueskyにて宣伝します。

また、サイボウズでは毎月Web 標準動向というZennの記事を通じて様々なWeb標準に関する最新情報をお届けしています。その中でASに関する情報も記載することがあるので、RSSなどで購読をよろしくお願いします。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。